ふたりゲーム会「壬申の乱(GJ)」

ゲームジャーナル最新号の壬申の乱です(再版ですが)。マイナージャンルの極地ですな。天智天皇中大兄皇子)没後の大海人皇子大友皇子によるお家騒動です。
ゲームの特徴としては、部隊の移動力が毎ターンサイコロで決まったり、増援の兵隊さんには所属陣営が決まっていなくて、登場ヘクスを支配している側に味方をします(「呼ばれて来ましたが、私たちは何をすればいいんでしょう?」)。後、戦闘でちょっとでもやる気の落ちた部隊は、毎ターン兵士の脱走チェックがありますし、指揮官のいない部隊もやっぱり脱走チェックです。この辺、組織化がぜんぜんなってない古代戦の特徴でしょうか。
ゲームは大海人皇子側でプレイ、三重の部隊を倭京(奈良)への援軍にまわす一方、不破(岐阜)の主力部隊を大量の徴募兵と少数の専門兵・騎兵部隊に分けて、前者を琵琶湖畔沿いに淡海京(近江・大津?)に向けて進軍。後者は琵琶湖の北廻りで、北陸道からの援軍到着ヘクスを抑えに走らせる。3正面作戦を決行。兵力の分散とかいうなー。
各方面の情勢は、倭京守備軍が三重からの援軍が到着する前に、敵の精鋭部隊による連日の猛攻により吹っ飛ばされる。北部は、北陸道の支配を巡って一進一退の攻防。中央部はダイス目が走り、大海人皇子の率いる主力部隊が爆走。妨害部隊も振り切って、3日で一気に瀬田の唐橋まで到達。
大友皇子の首まで後一歩ジャーという所で、序盤振り切った敵の妨害部隊(騎兵、速い)が鈴鹿峠を抜けて、不破に到達。行動力決定で6の目を出したコトもあり無人の野になっていた、平野を爆走。一日で不破と三重を通過占領。まあ、支配し続ける戦力はないわけだし、次ターンで取り返せばいいかぁ、と楽観。しかし、ふとマップを見渡す。
言い忘れていましたが、このゲームの勝利条件は敵皇子の首を取るか、主要都市5つ(不破、三重、倭、淡海、難波)を支配すること。あ、倭はさっき落ちたんだっけ。おや? 「先生! どうやら負けてます!」

壬申の乱3日で終結。ゲーム時間1時間30分。

教訓、留守番役はちゃんと残そう。
気を取り直して、2回目(笑)。陣営は変わらず、大海人皇子。基本戦略は前回と変わりませんが、両者、勝手がわかったため、先の増援を見越した将の配置・編成を行います。基本方針は変わらないものの、展開はかなり変わりました。倭京は援軍到着まで耐えきって、奈良と難波の中間点で睨み合い。逆に、中央部はダイス目が悪く、高市皇子の主力部隊が長浜までたどり着くのがやっと。とりあえず、専門兵を切り離して、先行させることにしました。北部は、北陸道を抑えて山に籠もります。前回大活躍のゲリラ騎兵部隊ですが、今回も同じような動きを見せたものの、今回は守備隊もしっかり残した甲斐もあり、鈴鹿の山中に飼い殺しにすることに成功。
難波と倭京の中間点、山陽道の増援を奪い合うなか、先ほど先行した専門兵部隊が淡海京まで到達、攻めるにはこころもとないので迂回して、淡海と難波の連携を遮断するようにやんわりと抱囲。しかし、いっこうにたどり着く気配を見せない本隊。淡海に籠もる大友皇子部隊は弱くはないものの、強固というほどでもなし。
「(計算中・・・とりあえず6割くらいでなんらかの損害は与えられるか?)よーし、んじゃ攻撃します」サイコロころころ。「・・・先生! DE(防御側全滅)です!!」
壬申の乱、今度は7日で終結、4時間弱。
教訓、やってみるもんだ。
次回は南北戦争(GJ)です。