ふたりゲーム会「走れ!パットン」(AD/GJ)

諸事情により、今回から対戦相手を変更してお送りしております。
昔アドテクノスから出された作品のGJ再録版です。2本のシナリオが収録されています。今回プレイしたのは、そのうちのバストーニュ救出(?)シナリオ。
システムは、補給−砲撃−移動−任意戦闘−回復、を繰り返すごく単純なシステムです。機械化部隊には強行軍がありますけど、オーバーランとか追加戦闘とかはありません。特徴的な部分は、まず支援砲撃。まあ、いろいろ制限はあるのですが、火力を集中できれば、地形効果とか戦力とか関係なく、最高33%の確率で1スタックが吹っ飛びます。そこまで行かなくても、混乱して戦力半減したり、ZOCを失ったりします。もう一つは、戦闘後前進を「必ず」しなければならないというルール。前述の砲撃によるZOC喪失の可能性と相まって、うかつな攻撃をすると、一気に戦線が崩壊したり逆包囲を受けたりします。この点はちょっと慣れが必要ですが、それ以外はわりと単純で覚えやすいルールでした。
さて、バストーニュです。バスチーユと紛らわしくてかないません。それはともかく、最初連合をプレイしたのですが、諸般の事情によりw一気に戦線が崩壊してしまったため、陣営をいれかえて、ドイツ軍担当で再プレイです。ドイツ軍はフリーセットアップなので、勘所がつかめないと、大変なことになるようです。
このシナリオは、籠城戦をしているバストーニュへパットン率いる援軍が駆けつけるというシチュエーションです。なもんで、バストーニュ周辺では攻める独軍、守る連合。その他では、攻める連合、遅滞戦の独軍と、攻守を同時進行で行わなくてはならない珍しい展開で、そこが売りみたいです。
ところでこのゲーム、機械化部隊は攻撃するたびに補給を受けるまで戦力が低下してしまうのですが、歩兵は別にそんなことはありません。そして、独軍の補給Pはどう考えても少ない。これでは、バストーニュに全力攻撃を仕掛けていてはすぐに息切れしてしまいます。てなもんで、戦車は捨て石覚悟で足止め部隊として前線に配備し、バストーニュへは歩兵が主戦力となって毎回突撃をかますという不思議な状況ができあがりました。補給ポイントは砲撃の弾代に消費。まあ、戦車は機動力が命だし、包囲戦には砲兵がいれば充分か。そう考えれば、それほど奇妙というわけでもないですね。
ゲーム展開は、序盤は私のダイス目が好調なこともあり、順調にバストーニュの守備隊を押し込んでいきます。また、御大のミスもあり、戦線の穴から戦車部隊を特攻させて相手の司令部を除去することに成功。(悲しいことに、パットンの師団でした。主人公、序盤でお亡くなりw)。援軍が到達するまでに、バストーニュを陥落させることには成功したのですが、中盤以降、御大の砲撃ダイスが好調になるにつれ、じわりじわりを駒をすり減らされ、唯でさえユニット数が足りないと騒ぐドイツ軍は貧窮してきます。駒が足りない→薄い戦線→急所を攻撃され壊滅→さらにユニットが減る、という悪循環モード。SSの援軍が到達する前に、バストーニュ陥落といういいペースではあったのですが、援軍を足しても、この先やっていけるのか?という戦力なところでタイムオーバー。一応、ゲーム上の点数では圧倒的有利でしたが、残りのターン数から考えても、終了時には壊滅していそうだなぁ、というところ。